れこさん 生さん
鈴様 乙〜♪
ボクぁあの日は日勤だったね
乗客は血液透析終えた爺さん
無線配車で病院から乗せて 住まいのコンクリート5階建の市営住宅に到着
勘定してる最中だった
ぷぁっぷぁっぷぁっと地震を報せる警報が携帯から鳴り出し「何だよこんな時に…」
そしたら物凄い勢いで乗ってるクルマが揺れ出した
「な…な…何だ?」
目の前の5階建の市営住宅も強風に煽られた大木みたいにユラユラ揺れてる
「どうなってんだこれは」
ドアを開けてクルマから降りようとする乗客
「危険だから降りないでください」
制止するボク
しかしここに駐まってていいのか?
住宅が倒れて来たら一巻の終わりだ
でも外に出るのもクルマ走らせて移動するのも危険だ
強い揺れの中 こんな時どうしたらいい…
かつて仕入れてた得意の雑学 頭の中の引き出しから懸命に探してた
やがて揺れは止まり しかし信号機は機能停止し地面のあちこちは寸断され 幹線道はパニック状態
電話もつながらない…
まさか…夢なら早く覚めたいが…
それからカーラジオで オラが町はかつてない災害に見舞われたのを知らされた
どーすんだよ…てぇよりこれからどーなんだよ…
ボクはこんな感じだったね